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記念講演「不思議で楽しい図形のお話」

第一回全国高校生デジタルモデリングコンテスト
記念講演「不思議で楽しい図形のお話」

図形 と 聞いて何を想像しますか? 正方形、円、多面体、ピタゴラスの定理などでしょうか?
でも、ここで紹介するのは、おそらく見たこともない不思議な図形ばかりです。 難しい理論はさておき、まずは自分の目でその不思議な形を確かめてみてください。
見る方向によってまったく違う物に見える杉原先生の立体錯視や、折り紙だけでこんな複雑な形が折れる舘先生の研究作品など。図形に対する考え方がきっと変わるはずです!


更新


記念講演「不思議で楽しい図形のお話」

日時:
2024年12月8日(日)
開場10:00
開演10:30
終演12:00

記念講演終了後 全国高校生デジタルモデリングコンテスト表彰式を行います.
全国高校生デジタルモデリングコンテスト


参加費:
無料

事前申し込み:
不要

会場

東広島芸術文化ホール
広島県東広島市西条栄町7番19号
https://kurara-hall.jp/access/

登壇者

全国高校生デジタルモデリングコンテスト名誉審査委員長
杉原 厚吉氏

講演タイトル:
「実在するのにあり得ないように見える不可能立体の世界」

概要:
「不可能立体」という言葉は、最初は不可能図形のだまし絵を見たとき頭の中だけに生まれるあり得ない立体という意味で使われました。それからしばらくして不可能図形と同じに見える形を実在する立体としても作れるようになりましたが、特定の視点位置から片方の目で見たときだけ成立するトリックなので、絵の延長にすぎませんでした。最近になって、両目で見ても、さらに視点を動かしながら見てもあり得ないという印象が消えない錯視立体が見つかりました。これによって、不可能立体は絵から立体の世界へ真に飛び出したと言えるでしょう。この講演では、視点を動かしてもあり得ない印象が成立し続ける錯視立体を紹介し、「目で見て形を理解する」ことの危うさについて一緒に考えてみたいと思います。

講演者プロフィール:
杉原厚吉氏(明治大学研究特別教授)
1973年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了後、電子技術総合研究所、名古屋大学、東京大学などを経て、2009年より明治大学へ着任。ロボットの目を開発する研究の中で、不可能図形のだまし絵を立体化する手法を見つけ、立体錯視の分野へも研究を広げてきた。さまざまな不可能立体を創作し、立体錯視アーティストとしても活躍している。国際ベスト錯覚コンテスト優勝4回。


全国高校生デジタルモデリングコンテスト審査委員長:
舘 知宏氏

講演タイトル:
「折る・編む・詰む、でつながるかたち」

講演者プロフィール:
舘 知宏氏(東京大学 総合文化研究科 教授(兼任)大学院工学系研究科 教授)

主催

日本図学会

全国高校生デジタルモデリングコンテスト 実行委員

委員長: 横山 弥生(大同大学)
副委員長: 西井 美佐子(女子美術大学)
委員: 岡田 大爾(広島国際大学)
榊 愛(摂南大学)
田中 龍志(株式会社ニテコ図研)
間瀬 実郎(呉工業高等専門学校)

問い合わせ先

日本図学会(岡田)
Eメール:d-okada[at]hirokoku-u.ac.jp ([at]は アットマーク)