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【活動報告】第38回 日本図学会北海道支部総会・講演会を開催しました(2025年7月5日)

2025年7月5日(土)、北海道教育大学釧路校サテライト教室にて、「第38回 日本図学会北海道支部総会および講演会」が開催されました。当日は、新規会員を含む複数名が参加し、昨年度の活動をふりかえるとともに、今後の支部活動の方向性について活発な議論が交わされました。

2024年度の活動報告

総会前半では、以下の内容について報告と確認が行われました。
  • 第37回支部総会(2024年6月開催)と冬季例会(2025年2月開催)の実施報告
  • 2024年度会務報告・会計監査報告
  • 2025年度全国理事の体制確認
     会員数の現状をふまえ、支部長(福江)および幹事(桑原)が全国理事を兼務することが確認されました。
     

2025年度の活動計画と支部の展望

本年度の主な計画として、以下が議決・確認されました。
  • 支部講演会(2025年7月予定)
     講師:シラー・ヴィクター・アレックス氏(釧路工業高等専門学校)
  • 支部例会(2026年2月予定)
      講演者候補を何人かに打診中。
  • 予算計画
  • 支部ホームページの更新
  • 今後の全国大会開催地としての北海道開催の可能性
      次回開催を視野に、会場候補地案を話題に。

講演会の概要

総会後半では、講師にシラー・ヴィクター・アレックス氏(釧路工業高等専門学校)を迎え、以下の講演が行われました。

演題「自然言語処理を活用した観光支援システムの開発」
SNS上の観光投稿を自然言語処理(NLP)で解析し、地図情報と連携して観光支援に活用するシステムの開発事例が紹介されました。
投稿から「季節」「カテゴリ」「満足度」などを自動分類し、マッピングやランキング表示を可能とする技術的アプローチが実演され、参加者からも活発な質問が寄せられました。
質疑では、以下のような内容が話題となりました。
  • ピクトグラムからのテキスト生成可能性
  • 観光写真とテキストの連携活用(インスタグラム画像解析含)
  • 言語的・文化的背景に応じた印象分類の難しさと今後の可能性
  • 災害時のモバイル情報発信とSNSマッピングの活用

おわりに

今年度の総会・講演会では、技術応用の可能性だけでなく、社会課題(情報バリアフリー、防災、観光振興)との接続可能性についても多くの示唆が得られました。
日本図学会北海道支部では、今後も会員の専門性と地域性を活かし、実践的かつ多分野横断的な活動を続けて参ります。