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日本図学会第3回デジタルモデリングコンテスト
日本図学会第3回デジタルモデリングコンテスト実施結果報告
第3回デジタルモデリングコンテスト実行委員会 委員長
町田 芳明 Yoshiaki MACHIDA
2009年5月9日(土),10日(日)の両日,「日本図学会2009年度大会」の開催に合わせ日本図学会第3回デジタルモデリングコンテストを実施したので報告する.
開催の目的
日本図学会は,コンピュータを用いたデジタルモデリング技術を普及させるために,立体的な機構や立体的な造形物の創造をラピッドプロトタイピングを用いて支援するコンテストを開催する.
目的と内容
メカニズムの立体的な構造の考案や立体的な発想による立体形状の製作を支援し,作品発表の場を提供すること,コンピュータを用いたデジタルモデリング技術を普及することを目的とする.複雑な動きを持つ対象,建築デザイン,工業デザイン,デジタルアート作品までを含めた幅広いジャンルの3次元モデルを募集の対象とする.
審査基準
これまでの技術では製作することが困難だった複雑な機構や幾何学的図形を実体化するなど,積層造形装置を利用することによって実現が可能になった立体構造の新規性を評価する.審査は実行委員会によって行う.
作品の募集
2008年12月1日から2009年3月31日までの期間に募集を行い,35作品の応募があった.
審査結果
最優秀賞
Design By Box
安藤直見 柴田晃宏
DesignByBoxはアルゴリズミックデザインによる作品である。四角形ポリゴンの集合で構成されたシンプルなデザインはパズルのように集積した形が美しく、集合住宅をイメージしたスタディモデルとして興味深い。計算式によって生成するデザインは、造形の基本になるルールを定めることによって、ときには結晶構造や生物を連想させるような面白い形に発展することがあるがこの作品はこの手法の好例であると思う。
最優秀賞
立体カムとローラフォロアの相対運動による包絡面
香取英男 佐久田博司
産業機械に使用される部材は、その機能の目的によって最も理想的な形状が求められる。この作品は立体カムの形の合理性を高めることに目標をしぼり、ひとつの解を示している。曲面をもつ形態は2次元の表現ではわかりにくいが、立体のモデルにしてみると設計の意図が分かりやすくなり、教育的な効果も期待できる。工業部品のデザインは地味な印象があるが、機能的に優れたものは必然的に美しくなっていくと思わせる作品である。
優秀賞
設計演習用空気圧縮機
平野重雄 岩田 亮 白木賢太朗 荒木 勉
機械設計演習の課題として学生に部品の構成や機能を理解させることを目的に制作された作品である。初心者向けのカム設計教育教材として、機構、部品、アセンブリとこれ1つで全ての設計工程をCADとこの部品を使って学ぶことができるように設計されている。工学教育に利用できる形状モデリングの例として評価が高かった。
優秀賞
Reflecting Paraboloid Shell
鈴木 広隆
シンプルな形態で曲面が美しい照明のデザインである。どこの面も均等な光量になるように3次元の曲面に緻密な計算を行いながら、パラボラの形状をうまく利用して洗練された形状のランプシェードをつくったことが評価された。単に造形美を求めるだけではなく、工学的な観点から追及がなされていることに図学研究の意義を感じる作品である。
優秀賞
狂瀾とブリザード
竹渕 瑛一
リアプノフ・フラクタルを3次元で表現した作品である。従来は色のみで表現されることが一般的だが、この作品ではそれに一定の高さとY軸の位置を与えた箱の集合として、表と裏のフラクタル的な凹凸を表現している。数理造形の美しさや面白さが十分に発揮されている。
総評
今回のコンテストには募集期間中に35作品の応募があった。審査はコンテストの目的と審査基準により行い、幅広い分野の審査員により製作者の作品の趣旨を余すところなく評価できるように努めた。審査と並行して作品の造形データをシミュレーションしたところ、サイズが大きすぎて造形が不可能なものや小さすぎて造形できないもの、面落ち、法線のねじれなど、いくつかの作品にデータエラーが見つかった。作品の製作者に協力してもらい可能な限り修復を試みたが、断念せざるを得ない作品もいくつかあった。入賞・入選作品はこれらの総合的な評価によって決定した。応募作品は回を重ねるごとに技術が高度化しており、データ作成は製作者独自の方法によるものが多くなっている。そのため、データの不備の要因も多種多様なことが起こっており、応募作品が造形可能なものなのか、どのようにすれば修復できるのか見極めることが難しくなってきた。しかし、このような課題を解決できてこそコンテストを行った意義があると思う。作品の試作ではアルテック株式会社(賛助会員)および株式会社ファソテックに様々なことでご支援いただいた。ここに厚く御礼申し上げる次第である
まちだ よしあき
埼玉県産業技術総合センター
E-mail : machida@saitec.pref.saitama.jp
ym070122@nifty.com
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