2024年度日本図学会賞選考結果報告
日本図学会賞選考委員会
受賞者:正会員 竹之内和樹氏(九州大学)業 績:図学・設計製図に関する研究・教育
業績概要:
竹之内和樹氏は,図学・設計製図に関する研究・教育を1990年代から着手されました.プラント設計に於けるモデルエンジニアリングの有効性と問題の研究,モデルエンジニアリング CAD の開発のための立体モデルの正投影図面への新変換手法,Mongeの図法幾何学における3次元問題と平面幾何定理に関する考察,初学者の3Dモデリングにおける難点と原因の分析,機械にまつわる幾何学形状,幾何公差の教え方,機械デザイン演習における3D−CAD導入などの研究・教育を行われています.また,図学・設計製図関連の書籍:「総合図学・製図」(第 11 章 寸法記入法),「JIS機械製図法」(第6版),「図学と製図」(第12章 寸法・形状の精度と表面性状の図示法)などの編著・改訂に貢献されました.なお,Monge 図法幾何学,立体認識における立体形状の諸特性,寸法・形状の公差,3D−CADによる複曲面の生成などの研究,機能形状のモデリングと3D入出力環境を利用したモデリング演習,3D−CADを用いた自転車フレームデザイン演習などの教育に取り組み,多数の研究・教育成果を国内学会・国際会議で発表されています.また,これらの活動から,この10年程度に限ってもデジタルモデングコンテスト奨励賞(2012,2013年),優秀研究発表賞(2017,2018年),Asian Digital Modeling Contest審査員特別賞(2017年),日本設計工学会の学生優秀発表指導教員賞(2017年)などを受賞されています.
さらに同氏は日本図学会の理事を2期(2011−2014年),副会長を1期(2017−2018年),会長を2期(2019−2022年)にわたって務められたほか,第21回図学国際会議(ICGG 2024)の組織日本図学会賞選考委員会委員長として同会議を盛会のもとに運営されました.このように本学会ならびに国際会議の運営を通じて,図学関連分野の発展に多大の貢献をなされています.
以上,図学・設計製図に関する研究・教育における竹之内和樹氏の寄与は多大であり,その業績は本学会賞受賞に相当するものと認められました.

